ルル紀行

北海道旅行中に亜麻と出会い、手織りを再開しました。 ルルとの旅や暮らし、東北のディープな魅力に縄文も加わりました。

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「紙布織り」の個展を見て

織りの古い友人Oさんが開いた「紙布織り」の個展を見てきました
(5/4-9 仙台メディアテーク)

「紙布 しふ 」 とは、紙から糸を作って織った布のこと

Oさんは9年前に、彼女の織りの集大成となる個展を開催していましたが
京都まで行って習ってきた「紙布織り」だけは
「こんな手間のかかる織物はやりたくない」と避けていたのだそうです
しかし彼女の妥協を許さない織りへの志は高く
その後8年懸けて一途に、紙布織りに挑み続けてきていたのです

会場では、和紙から糸にするまでの経緯も展示してあり
実演を交えながら、紹介していただきました

紙切り台
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この紙を切る作業は、ご主人が協力しています
さすが技術職だったご主人、緻密で丁寧な仕事ですね

着物を織るには、2mm幅に切るそうです
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もみ石
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湿らせて揉みます

「紙布織り」で一番むずかしいのは、紙を揉むことだそうです
彼女は、そこに心が写し出され、和紙にも心があることがわかるという

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このもみ石は、じゃっけ石ともいい
彼女が心酔する、白石和紙工房、遠藤まし子さん(94歳)から譲り受けたそう

宮城県白石(しろいし)では、江戸時代から「白石紙布」が織られていました
Oさんは、白石和紙の工房を訪ねた時
京都の先生の「紙布織りには白石和紙が一番」という言葉を思い出したそうです
出会いがありました

行程の続き
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とことん追究するOさんは、全国の紙漉き工房をご主人と共に訪ね歩いていました
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和紙の原料には、楮(コウゾ)・三椏(ミツマタ)・雁皮(ガンピ)があるのですね
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それら全国の和紙を、紙糸にして二重織りした紙布を、葉っぱに見立て飾ってありました
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紙布織りには、経糸も緯糸も紙糸を用いる「諸 もろ 紙布」
経糸は絹・綿それぞれに和紙を織り込んだ「絹紙布」・「綿紙布」があるそうです

紙布は洗濯が出来て、柔らかくなり体に馴染むとか

たくさん織られた作品が展示してありましたが、その後お話を伺えなかったので
サクッと全体の写真をー
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着尺一反分の紙糸作りに3カ月もかかるそうで
染めは、良い紙でないとうまくいかないとか

諸紙布を織った時には、経糸に張った紙糸が何度も切れて
なんとか工夫して織り上げたと聞いています(切れた経糸の結び目を作らずにー)

努力と根気が実を結び、某工芸展で入賞を果たした着物ですね
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経よろけ紙布 「暁雲」 (五箇山和紙)

経糸をに染め、その上よろけで織るという凝りよう
紙布をよろけで織っている人はいないでしょうね
以前から好きで取り組んでいたよろけがここにも生き、彼女の特徴になっています



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